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薬学部・農学部・生物理工学部の3学部が共同で、本学湯浅農場(和歌山県湯浅町)内に「かんきつ類薬用研究開発プロジェクトチーム」をつくりこのほど大学発ベンチャー企業の具体化にメドを立てた。同グループはみかん農家と共同で、みかんの成分を利用した新しいサプリメント(栄養補助食品)などの開発に乗り出した。従来にない学・農連携という、新しい形の取り組みとして注目をあつめている。
和歌山はかつて日本を代表するみかん産地であったが、ここ数年地盤沈下が著しい。低迷する和歌山みかんの復権を目指して本学と地域が連携し、みかんの新たな用途の開発を目指す。
薬学部の久保道徳教授によると、食用みかんには、花粉症、アトピーなどのアレルギーに効果を発揮する成分が含まれており、その中の「ヘスペリジン」に、症状を楽にする働きのあることがわかっている。
薬学部を中心とするグループは、みかんサプリメントの試作品もすでに完成させている。
有効成分は、成熟していないある限定した時期の青い果実に多く含まれるという特性があり、成熟前に摘果されていた青みかんの有効な利用法としても注目されている。
また、湯浅農場と農学部、生物理工学部のグループは、湯浅農場が有する約140種に上る柑橘類の原木の交配や、日本にまだない品種の輸入や研究、遺伝子技術などを駆使することで、より多くの有効成分を含む新品種の開発や栽培法などの研究に取り組む。
今後は地元みかん農家や製薬会社とも共同で研究を進め、大学発ベンチャーを視野に入れながら、製品の改良やコストの削減、ノウハウの蓄積などをおこない、材料調達から製造、流通まで一貫した体制を整えていく。
(近畿大学大学新聞 第445号 4面 平成15年11月1日発行)
(トピックス 平成15年11月1日)
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